世界遺産にも登録されている奈良市の平城宮跡の「整備」で、かつて草原だった第一次朝堂院広場の舗装がすすめられ、平城宮跡の中核部分に休憩所が設置されようとしている問題で日本共産党奈良県委員会、同県議団、同市議団がその中止を求めて6日、国交省と文化庁に要請。宮本岳志衆議院議員が同席しました。
舗装は、透水性が阻害されることにより木簡などの地下遺構が棄損される恐れがあります。休憩所は、文化庁の『史跡整備の手引き』で史跡の周縁部とするよう求めているのに、中核部である第一次、第二次朝堂院に挟まれた位置に設置されます。宮本議員らが『手引き』に反することを指摘したのに対し、文化庁は矛盾に満ちた回答を繰り返しました。参加者は文化庁が自ら決めた基準に反し、平城宮跡の価値を損なう行為に手を貸すことを厳しく批判しました。