159 – 参 – 総務委員会 – 14号 平成16年04月22日
平成十六年四月二十二日(木曜日)
午前十時開会
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委員の異動
四月二十日
辞任 補欠選任
柏村 武昭君 中曽根弘文君
四月二十一日
辞任 補欠選任
中曽根弘文君 柏村 武昭君
小川 敏夫君 羽田雄一郎君
荒木 清寛君 鶴岡 洋君
井上 哲士君 宮本 岳志君
四月二十二日
辞任 補欠選任
椎名 一保君 松山 政司君
野沢 太三君 段本 幸男君
谷林 正昭君 小川 勝也君
内藤 正光君 谷 博之君
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出席者は左のとおり。
委員長 景山俊太郎君
理 事
柏村 武昭君
岸 宏一君
山崎 力君
広中和歌子君
委 員
狩野 安君
片山虎之助君
久世 公堯君
世耕 弘成君
段本 幸男君
松山 政司君
小川 勝也君
高橋 千秋君
谷 博之君
羽田雄一郎君
松岡滿壽男君
鶴岡 洋君
日笠 勝之君
八田ひろ子君
宮本 岳志君
又市 征治君
国務大臣
総務大臣 麻生 太郎君
副大臣
総務副大臣 山口 俊一君
政府特別補佐人
人事院総裁 佐藤 壮郎君
事務局側
常任委員会専門
員 藤澤 進君
政府参考人
内閣官房内閣審
議官 千代 幹也君
人事院事務総局
職員福祉局長 関戸 秀明君
人事院事務総局
人材局長 藤野 達夫君
人事院事務総局
給与局長 山野 岳義君
総務省人事・恩
給局長 戸谷 好秀君
総務省行政管理
局長 松田 隆利君
厚生労働大臣官
房審議官 大石 明君
厚生労働省医政
局長 岩尾總一郎君
農林水産省総合
食料局次長 伊藤 健一君
経済産業大臣官
房審議官 岩田 悟志君
参考人
独立行政法人国
立病院機構副理
事長 河村 博江君
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本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○行政機関の職員の定員に関する法律の一部を改
正する法律案(内閣提出)
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<公務員労働者の労働条件悪化に拍車>
宮本岳志君 私は、日本共産党を代表して、行政機関の職員の定員に関する法律の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。
今回の改正案は、主に、国立大学や国立病院などの独立行政法人化を利用した定員の大幅削減に合わせて、定員の最高限度を引き下げようとするものです。
そもそも行政機関が行う事務事業の独立行政法人化は、国民生活に密接にかかわる公共サービスを国から切り離し、民営化を進める第一歩となるなど、国民への行政責任を放棄し、政府が推し進めている公務員削減を安易に行える仕組みを導入するものにほかなりません。そして、その削減の成果を第一弾として示すことが本法案の最大の目的であると言わざるを得ず、決して認めることはできません。
そもそも、国家公務員の定員においては、国民にとって必要不可欠な公共サービスを提供するために必要な人員が適切に配置されるべきことは当然です。しかし、総定員法は、国民の需要とは無関係に公務員数の抑制と削減のみを目的とした法律となっています。
一九六九年の法制定以降、公務員削減を至上目的として定員の最高限度を次々と引き下げてきた結果、国民の要求の切実な医療や労働行政など、正に国民生活部門の人員の削減が繰り返され、今や国の責任放棄ともいうべき重大な事態に立ち至っているのであります。
さらには、本来定員とするべき膨大な常勤状態にある非常勤職員、いわゆる賃金職員が定員外に置かれ、その差別的処遇は全く改善されてこなかったばかりか、国立病院の独法化に当たっては雇い止めが大問題になるなど、正に総定員法の矛盾の象徴となっています。
今進められようとしている定員削減計画は、自衛官は引き続き聖域扱いとしつつ、二〇〇一年を起点に十年間で二五%もの定員削減を行おうというものであります。それは、国民に対する国の責任を投げ捨て、公務で働く労働者の労働条件の悪化に一層の拍車を掛けるものであり、断じて容認できないということを重ねて申し上げ、私の反対討論といたします。