2015年8月4日(火)
新国立競技場 補助トラック常設を
懇談で日本陸連、宮本岳議員に
日本共産党の宮本岳志衆院議員は3日、都内の日本陸上競技連盟を訪れ、尾縣貢(おがた・みつぎ)専務理事と2020年東京五輪の主会場の新国立競技場に併設されるサブトラック(補助競技場)について、懇談しました。
宮本議員は「新国立競技場建設の見直しは、遅きに失した感はあるが、大きなチャンス。今度こそ選手や競技団体の声を聞き、開かれた形ですすめる必要がある。そこで仮設か常設かで揺れるサブトラックについてぜひ要望を聞かせてほしい」と話しました。
尾縣専務理事は「新国立の建設費も維持費もとんでもない額だった。(使用料が上がり)使えなくなるという不安があった」と述べました。さらにサブトラックについては、日本陸連の規定ではこれがなければ、高校総体や国体などの国内大会すら開けないと説明。「先の新国立の計画ではサブトラックは仮設だった。これでは五輪後に使えない施設になってしまうところだった」と指摘しました。
同専務理事は、日本陸連が7月29日、遠藤利明五輪担当相にたいし、「サブトラックの常設」の要望書を提出したことを示しつつ、大会を成功裏に運営するために、「競技場が完成してからテスト大会が欠かせない。そのために2、3カ月はほしい」との要望を寄せました。
宮本議員は「これらの声を国会に届けるとともに、競技団体の声を聞く場も含め提案したい」と述べました。
懇談では、ドーピング問題や障害者スポーツとの協力関係などについても、なごやかに意見交換しました。 (しんぶん赤旗日刊紙8/4付けより転載)