2016年1月22日(金)
スポーツ分野で平和の力を発揮
「安保法制廃止をめざす会」発足
昨年9月に発足した「安保法制に反対するスポーツと体育の会」は21日、呼びかけ人会議を開き、安保法成立の情勢を踏まえ、同会を「安保法制廃止をめざすスポーツと体育の会」とすることを決めました。
衆院第1議員会館で開かれた会議には、呼びかけ人ら約20人が参加。54人の呼びかけ人と20人の世話人、事務局などを選出し、代表世話人には武蔵野美術大学名誉教授の伊藤高弘さんを選びました。
同会は当面の活動として▽安保法制廃止を呼びかけ賛同を広げる▽「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」と連帯し、戦争法の廃止を求める2000万人統一署名や宣伝に取り組む▽戦争がスポーツを破壊した歴史などの勉強会を開く―ことなどを確認しました。
参加者からは「大学人30人くらいと対話した。1人を除き、みな安保法制に反対だったり、強行採決に怒っていることが分かって勇気づけられた」「岩手では、あるプロレスラーが9条の会に二つ返事で賛同してくれ、空手界の大物がスポーツ・体育の会の趣旨に賛意を示してくれた」「地域スキークラブの行事のバスの中で、2000万署名を訴え、30人中25人が署名してくれた」などの発言が相次ぎました。
代表世話人の伊藤高弘さんは「強行採決後、立憲主義を揺るがす事態に新しい国民運動が各地で広がっている。スポーツ分野でも平和の力を発揮しながら、今日をスタートとしてこの運動に合流していきたい」と決意を述べました。
会議には日本共産党スポーツ委員会責任者の宮本岳志衆院議員も出席し、「いまさまざまなところで国民主体の運動が広がりつつある。スポーツと両立しない戦争法は許さないという見地で、会としても発展方向を探ってほしい」とあいさつしました。
反対する会には800人を超える賛同が寄せられていました。(しんぶん赤旗日刊2016年1月22日(金)付けより転載)