政治家関与の新局面
森友問題 小池書記局長語る
IWJ番組
日本共産党の小池晃書記局長は3日、インターネット報道メディア・IWJ(インディペンデント・ウェブ・ジャーナル)の番組で岩上安身IWJ代表のインタビューに応じ、「森友学園」への国有地払い下げ問題をめぐり、自民党の鴻池祥肇参院議員事務所の資料で政治家の関与が明らかとなった、新たな局面について語りました。
岩上氏は、小池氏が1日の参院予算委員会で「自民党のある議員」の資料を安倍晋三首相に突きつけた直後に、鴻池議員が記者会見で同学園側からの働きかけがあったと認めたことにふれ、「めまぐるしい展開だった」と述べました。
小池氏は、安倍首相は行政府の長として、さらに自民党総裁として、財務省や国交省などの担当者と政治家の関与について徹底調査する責任があると強調。「森友学園への土地売却に関わったすべての当局者に聞き取り調査を行い、自民党の全議員に、籠池氏(泰典理事長)が何か持ってこなかったか全部明らかにするよう聞くべきだ」と語りました。
さらに、同学園が塚本幼稚園の園児に、「教育勅語」を暗唱させたり、「安倍首相頑張れ」と運動会で“宣誓”させたり、さらに虐待的なことまで行っている実態に言及。安倍首相夫人の昭恵氏について、「教育の名に値しない学校法人の小学校の名誉校長となり、幼稚園の講演のなかでは『こちらの教育方針は大変主人(安倍首相)もすばらしいと思っていて』と言っている」と批判しました。
小池氏は、安倍首相夫妻には同学園の教育を賛美した道義的責任があると述べ、「安倍政権が何をめざしているのかという問題と重なってくる。この間の安保法制=戦争法の問題や、秘密保護法、そして国会に上程されようとしている共謀罪法案。まるで戦前のような国にしてしまっていいのかが問われている」と語りました。
(IWJのインターネットアドレスは、次のとおりです。http://iwj.co.jp/)
(しんぶん赤旗日刊3/4付けより転載)