倒木被害支援求める
大阪 宮原・清水氏ら緊急要望
台風21号により大阪府高槻市の山間部で甚大な倒木被害が発生したことをうけ、日本共産党の宮原たけし府議、同高槻市議団、清水ただし前衆院議員、辰巳孝太郎参院議員秘書、宮本岳志衆院議員秘書は3日、大阪市にある国土交通省、林野庁の出先機関を訪れ、緊急要望を行いました。
高槻市では把握されているだけで96ヘクタール、1万6000本の倒木があり、芥川沿い約2キロとその支流の出灰(いずりは)川沿いには無数の木が折れ曲がって川に覆いかぶさっています。大雨で倒れた流木が川をせき止めて洪水になる危険が心配され、来年の雨期までに緊急対応することが求められています。
国交省への要望では担当者が「府が対応している」との認識を示したため、宮原氏らは「危険箇所は多数あり、府や市だけで来年の雨期までに除去するのは困難」「処理が山林の所有者の責任にされれば結局放置されて新たな災害の原因になる」と指摘。国が現場を見るよう要望し、激甚災害指定ができなくても災害復旧等の対象事業にするなど何らかの国の支援を求めました。国側は「府や市から要望があれば相談に応じる」と述べました。
林野庁への要請では市などから要請があれば専門的知識がある職員を現場に派遣し相談にのれることや、環境林整備事業が活用できる可能性、市町村に譲与される森林環境税を活用して森林整備の視点で進められることなどがわかりました。
要望は、▽政府として現地調査を行い、危険箇所をつかんで水害を防止する緊急対応を行う▽速やかに激甚災害指定を行う―など4項目を求めています。(しんぶん赤旗日刊10/4付けより転載)