水道・農地の復旧を早く
西日本豪雨 共産党調査
広島県 呉市・熊野町・坂町
7月の西日本豪雨による土砂災害が発生した広島県で復旧状況などを調査している日本共産党の宮本岳志衆院議員と山添拓参院議員は、調査2日目の19日、呉市と熊野町、坂町の被災地を回りました。高見あつみ参院広島選挙区予定候補と、国土問題研究会の越智秀二理事が同行しました。
宮本岳志・山添両議員
土石流が押し寄せて12人が死亡した熊野町の住宅地。地質学が専門の越智氏は「真砂土のもろい地層の中にコアストーンと呼ばれる花こう岩の塊がいくつも隠れている。その地層が雨で崩れて住宅地を襲った」と説明しました。
その後、坂町小屋浦地区で土石流により砂防ダムが決壊した現場を視察。呉市安浦町では、奥田和夫市議とともに、土石流にのみ込まれて3人が犠牲になった市原地区を訪れました。
自治会長の中村正美さん(69)は「被災直後から状況はほとんど変わっていない」と指摘。「簡易水道の復旧のめどが立たず、自宅に井戸がない住民は生活ができない。農地が被災した農家は営農支援の交付金がないと困る。十分な容積と強度の砂防ダムも造ってほしい」と要望しました。
宮本氏は「水道の復旧は行政の支援が必要。国でも予算を確保し、このままの状態が続かないように対策を求めたい」と述べ、山添氏は「がれきの除去、水道や農地の復旧など国会に戻って対応を急ぎたい」と応じました。(しんぶん赤旗日刊10/20付けより転載)