なにわ筋線は必要性ない
衆院国交委 宮本岳志議員が迫る
日本共産党の宮本岳志議員は8日の衆院国土交通委員会で、大阪市のなにわ筋線建設計画は必要性・緊急性のない事業であり、中止すべきだとただしました。
なにわ筋線は、JR西日本と南海電鉄共用の鉄道で、関西国際空港から新設する北梅田駅、新大阪駅までの乗車時間短縮などをうたい文句にした総事業費3300億円、国費770億円の巨大事業です。建設予定地の周辺には、すでに大阪メトロ御堂筋線などの路線が四つあります。
宮本氏は、関空から北梅田、新大阪までの短縮時間と、24万人の利用者のうち同区間の利用者の人数を質問。蒲生篤実国交省鉄道局長は「JRは5分、南海は9分。利用者は北梅田は900人、新大阪は1・6万人」と答弁。宮本氏は、時短の恩恵を受けるのは、利用者のわずか7%だと指摘しました。
宮本氏は、地元住民が切望し、大阪市議会が全会一致で採択した地下鉄第8号線(今里―湯里6丁目間)を、国の予算概算要求に盛り込まれながら頓挫させる一方で、なにわ筋線への3300億円もの投資はバラマキだと批判。石井啓一国交相は「地元自治体が検討し事業化したもの」としか答えませんでした。(しんぶん赤旗日刊3/18付けより転載)