2015年5月11日(月)
大阪市住民投票で「反対」を 自民・民主・共産党が合同街頭演説
自民党、民主党、日本共産党の国会議員が10日、大阪市の繁華街2カ所で合同街頭演説を行い、大阪市を廃止・分割し、暮らしも自治も破壊する「都」構想に「オール大阪で反対を」と呼びかけ、注目を集めました。
自民党の竹本直一府連会長・衆院議員は「維新政治のもと府民の所得は下がっています。『都』構想にエネルギーをそがれ、本来の仕事をできていない」と指摘。柳本卓治自民党参院議員は「橋下君(大阪市長)に政治をオモチャにされているのは大阪にとって不幸」と自民党宣伝カーで訴えたあと、大阪市をよくする会の宣伝カーでもマイクを握り共同のエールを送りました。
民主党の尾立源幸参院議員は「政令市になった堺市は財源も人口も増え『子育て日本一』をめざしています。堺に続き、今度は大阪の自治を守ろう」と訴え。辻元清美民主党衆院議員は「賛成多数でも『都』になりません。入り口から市民を惑わしています」と批判しました。
日本共産党の山下芳生書記局長・参院議員は「国会では対決しているが、歴史と文化ある大阪市が壊されようとしているときに自民党も共産党もない」とのべ、「立場の違いを超えた共同の広がりにこそ大阪の未来があります」と力説。清水忠史共産党衆院議員は、住民投票は大阪市をなくすか残すかの選択であり、「食い倒れはあっても行き倒れはつくらない、人情厚い大阪市を守ろう」と訴えました。
合同演説は関心を呼び、沿道にあふれる市民が聞き入りました。
(しんぶん赤旗日刊紙5/11付けより転載)