第192回国会 決算行政監視委員会 第3号
平成二十八年十二月十二日(月曜日)
午後一時開議
出席委員
委員長 玄葉光一郎君
理事 後藤田正純君 理事 瀬戸 隆一君
理事 田畑 裕明君 理事 武田 良太君
理事 山際大志郎君 理事 石関 貴史君
理事 松田 直久君 理事 伊藤 渉君
赤枝 恒雄君 秋本 真利君
浅尾慶一郎君 遠藤 利明君
加藤 鮎子君 勝沼 栄明君
神田 憲次君 木村 太郎君
木村 弥生君 河野 太郎君
白須賀貴樹君 新谷 正義君
鈴木 馨祐君 園田 博之君
田中 英之君 中山 展宏君
牧原 秀樹君 村上誠一郎君
八木 哲也君 簗 和生君
青柳陽一郎君 柿沢 未途君
篠原 豪君 寺田 学君
松木けんこう君 石田 祝稔君
宮本 岳志君 宮本 徹君
木下 智彦君 中村喜四郎君
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国務大臣
(東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当) 丸川 珠代君
文部科学副大臣 水落 敏栄君
会計検査院事務総局次長 桜田 桂君
会計検査院事務総局第四局長 寺沢 剛君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 芦立 訓君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 岡西 康博君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 多田健一郎君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 富山 一成君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 石田 高久君
政府参考人
(内閣府大臣官房審議官) 進藤 秀夫君
政府参考人
(文部科学省高等教育局長) 常盤 豊君
政府参考人
(スポーツ庁次長) 高橋 道和君
政府参考人
(国土交通省大臣官房審議官) 木原亜紀生君
決算行政監視委員会専門員 塚原 誠一君
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委員の異動
十二月十二日
辞任 補欠選任
甘利 明君 中山 展宏君
河村 建夫君 勝沼 栄明君
西川 公也君 簗 和生君
西村智奈美君 寺田 学君
馬淵 澄夫君 柿沢 未途君
穀田 恵二君 宮本 岳志君
松浪 健太君 木下 智彦君
同日
辞任 補欠選任
勝沼 栄明君 河村 建夫君
中山 展宏君 甘利 明君
簗 和生君 西川 公也君
柿沢 未途君 馬淵 澄夫君
寺田 学君 西村智奈美君
宮本 岳志君 穀田 恵二君
木下 智彦君 松浪 健太君
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本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
歳入歳出の実況に関する件及び行政監視に関する件(二○二○年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会に向けた政府の取組み)
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○宮本(岳)委員 日本共産党の宮本岳志です。
先ほど私の名前も出ましたけれども、我が党はもともと東京招致に反対をしてきたんですね。ただ、IOCの総会で東京招致が決定してからは、IOCのオリンピック憲章のこの精神に立って東京大会を成功させる、こういう立場で私どもも超党派の成功議連に加わりました。これは超党派でつくっておりますから、各会派から顧問というものが選ばれるということになり、私も名前を連ねております。
ただ、今日に至るまで顧問料というものについては見たことも聞いたこともございませんで、それが一体、いかなるところへ、どのように支出されているのか、これはぜひ、組織委員会からきちっと回答を求めて、私のところへ追って御説明をいただきたいというふうに思っているところです。
きょうは一問だけしかないということですので、本来の質問の方をさせていただきます。
大臣にお伺いするんですけれども、今、五輪が抱える最大の問題は、増加の一途をたどる開催費をいかに抑えるかという問題なんですね。史上最高額の五輪と言われたソチ、五兆円という額がかかりまして、大変な危機感を持って、今大臣がお触れになったオリンピック・アジェンダ二〇二〇というものが二〇一四年十二月の第百二十七次IOC総会で決定される。このままではもう開催都市がなくなるんじゃないかという危機感がやはりあるわけですね。ですから、既存施設を最大限に活用する、仮設施設を奨励する、あるいは分散開催ということも言われてまいりました。
そういう方向に照らせば、先月二十九日の四者トップ級会合の終了後にコーツ副会長が、二兆円を容認したわけではない、こう述べられたのは当然のことだと思います。大臣も、だから当然そうだという御答弁を先ほどされました。
いかに持続可能に、どんな国でも開催できるような、コンパクトで安い開催を目指すかということが今は世界の流れになっていまして、二〇二四年、ロサンゼルスが今名乗りを上げておりますが、五十三億ドル、約六千億円という見積もりを出して、いかに安く上げるかという議論をやっているというふうにお伺いをいたしました。当初のプレゼンと違う見直しをやったらIOCが約束が違うと言って怒るんだ、こういう話は一体どこから出ているのかと、全く不思議に思っている次第であります。
大臣にお伺いするんですが、五輪マークというのはそもそも、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、こういう五大陸を示しているんですが、南アメリカのリオで開催されましたから、残るはアフリカのみとなりました。我々はやはりアフリカでの開催ということを、この五輪という精神からいえば、やがては目指さなければならないと思うんです。二兆円なんてとんでもないですよ。六千億円でも到底、アフリカではなかなかできないと思うんですね。そういう点では、いかに、アフリカでもやれるようなコンパクトな五輪、本当に経費のかからない五輪を目指していくか、これが世界の流れだと私は思いますけれども、大臣にそのような認識はございますでしょうか。
○丸川国務大臣 額が幾らかということは別にいたしまして、というのは、アフリカも、かなり地域、国によってばらつきはございますけれども、経済成長を見せつつある、あるいは遂げつつあるというところもございまして、額について何かを申し上げることは私はいたしませんが、五大陸全てでというのは、私たちがオリンピズムに共感を示し、そしてスポーツ、文化、教育の融合が全人の中に一つの結合を見るというこのオリンピズムの考え方を世界に敷衍していくのであれば、これはぜひ目指すべきものと考えます。