「森友」問題 「見えない力が動いた」 証人喚問は必要 籠池氏、首相夫人めぐり証言
動画 https://www.youtube.com/watch?v=KIJvSUHT0zo
議事録
○宮本(岳)委員 日本共産党の宮本岳志です。
時間が短いですので、短く端的にお答えをいただきたいと思います。
午前中の参議院の質疑であなたは、役所と会ったときに安倍昭恵さんが名誉校長であるという旨を伝えた、こういうふうにお話しになりました。伝えたときの相手方の表情といいますか、受けとめといいますか、変化がございましたか。
○浜田委員長 では、もう一度。済みません。
○宮本(岳)委員 午前中、小池晃との質疑の中で、役所とのやりとりの中で安倍昭恵さんが名誉校長であるということを伝えた、そういうことがございますとお答えになりました。伝えたときの相手方の表情というものは変化がございましたか。
○籠池証人 普通でございました。
○宮本(岳)委員 そういう形でさまざまなやりとりがあるわけですけれども、先ほど、二〇一五年、二年前の九月四日の会議の話も少し出ましたけれども、私、この九月四日に近畿財務局の九階で、森友学園の設計会社、それから建設会社、それから財務局と航空局らと会議を行ったということを情報を入手しているわけでありますけれども、中身は御存じないという答弁がございました。
そういう会議が行われたということは御存じでしたか。
○籠池証人 当時、その会議が開かれたということは直後には知りませんでしたが、後で、あったということは聞きました。
○宮本(岳)委員 次に、昭恵夫人を通じて、十年の定期借地を何とか五十年にという相談をしたと。そうしたら、ファクスでお答えがあったというやりとりがございました。
ファクスについて、既にマスコミで流れておりますから、先ほども少し確認がございましたけれども、このファクスを見せていただくと、国有財産審理室長から回答を得ました、こういう言葉がこの中に書かれてございます。間違いないですね。
○籠池証人 はい、間違いございません。
○宮本(岳)委員 安倍昭恵さんにお願いしたら、谷査恵子さんを通じて、財務本省の国有財産審理室長からの回答を得たというファクスが来ていると。このときの室長さんというのは、田村嘉啓さんという方が既にこの室長になっておられるわけですけれども、あなたは、三月の十一日に深いところからもごみが大量に出たと、昨年ですね、十五日に上京して、本省の理財局そして国有財産審理室長と面会をされたと思うんですが、そのときの審理室長は田村嘉啓さんではなかったですか。
○籠池証人 申しわけないんですが、ちょっとそのときの方の名前を忘れておりますので、申しわけありません。きっと、同じ年次でありますので、同じ方ではないかなとは思います。
○宮本(岳)委員 再確認いたします。国有財産審理室長という肩書の方と三月の十五日にお会いになりましたか。
○籠池証人 はい、お会いしました。
○宮本(岳)委員 調べましたが、間違いなくこのときの審理室長と三月十五日の審理室長は同一の方、田村さんでございます。そうして、このやりとりがあったと。
ここでどういうやりとりがあったかということでありますけれども、その直後に、あなたは三月二十四日にこの国有地を買うということを申し出ているわけですね。そのときに、値引きということがどれだけの値段ということが別にわかっていたわけではないと先ほど答弁されたわけでありますけれども、しかし、買うということを申し出る以上は、買えるという見通しをお持ちだったと思うんですが、その点、いかがですか。
○籠池証人 定期借地が年間二千七百万円でございましたから、たくさんの大量ごみが出てまいりまして、これというのはやはりちょっと、かなり問題があるよなと当然思ったわけであります。そうしますと、少なくとも二千七百万の半分ぐらい、直観的に半分ぐらいと私は思ったんですけれども、そのぐらいになるだろうなと私は思っておりました。ただ、それでそのまま定期借地をするのであれば、もしかして一年間また開校がずれるようなことになると大変なことなので、購入をした方がいいのではないかなというふうに考えたということです。
○宮本(岳)委員 あなたは先ほど、午前中の参議院での答弁でも、このときから財務省が前向きに動いていると。非常に、生活ごみが出てきてから、だあっと前向きに動いているということを感じたというふうにおっしゃいました。
これは、一体どういう力がそこに働いたというふうにお感じになりますか。
○籠池証人 私は、そのときは神風が吹いたかなというふうに思ったということですから、何らかの見えない力が動いたのではないかなと思いました。
○宮本(岳)委員 二〇一五年の十月、十一月ごろ、定期借地の期限延長を申し入れたら、それはなかなかその御期待に沿えませんという答えを出した審理室長、ここに、地中深くから出てきたということをかけ合いに行ったわけですね。そうしたら、その後一気に物事が売買の方向で動いたというのは、私は、そこに何らかの力が、政治の力が働いたというふうに思うんですね。
それで、小学校設置の認可についても少しお伺いをしたいと思います。
先ほど、畠成章元議員というお名前も出されました。参議院では、東徹参議院議員、鴻池祥肇議員、北川イッセイ議員、柳本卓治議員とお名前を挙げられました。いずれも参議院議員の方々でありますけれども、これは、参議院だったので参議院議員だけを挙げたということではなくて、それ以外に衆議院の政治家が、衆議院議員がいらっしゃるということではありませんか。
○籠池証人 いや、そんなことはありません。
○宮本(岳)委員 このときにさまざまな政治家の方々が、例えば、先ほど、東徹さんが認可基準の引き下げにどういう役割を果たしたか、どういうことをお願いしたかということもお話がありました。鴻池さんは私たちも一定存じ上げておるわけですが、北川イッセイさん、柳本卓治さんにどのようなことをお願いになりましたか。
○籠池証人 北川イッセイ国土副大臣その当時でございましたが、有害ごみが、有害土地がありまして、それを私どもの方で取り除きました。そのとき一億三千万かかりましたけれども、それは立てかえ払いで我々が払うことになります。それが、国の方は、年間予算でありましたので、また予算化しないといけないということでありましたので、これはまた一年ずれるわと思ってしまったんですね。これはおかしいんじゃないですかと。国の方の責任で、国の方が本来は、民民の場合でしたら、売り手がきれいにして、そして買い手が買うという形なのに、国の土地の場合は、買い手の方がきれいにして、その後でお金を払ってくれという。おかしいんじゃないですかというふうなことを申し上げまして、早くお金を返してくださいというふうな話をさせていただいたということであります。それで、すぐお返しいただいたということでありました。
柳本先生につきましては、近畿財務局長の方にちょっと言葉がけをしていただいたと。どのような内容だったかなというふうに、あっ、そうですね、たしか、財務局の対応の仕方が非常に敏捷性がありませんでしたので、早く物事を進めてほしいという話をさせていただいたということです。
○宮本(岳)委員 一億三千万の有益費の支払いをめぐっては、先ほども、稲田龍示弁護士の事務所で財務省それから航空局の担当者と会ったという証言が出ました。
それぞれ、この財務局、航空局の職員のお名前、覚えておられますか。
○籠池証人 近畿財務局は池田さんですね。航空局は安地さんという方だったと思います。その上席に課長さんがいらっしゃいましたが、ちょっとお名前は欠落しました。
○宮本(岳)委員 その安地さんと、そしてその上席の方と、そして稲田弁護士と森友学園側がお会いになったということですね。
○籠池証人 近畿財務局の池田さんと、その部下の方もともどもにということでした。
○宮本(岳)委員 私学の認可をめぐっては、既に二〇一四年十二月の私学審で継続審議となった後、翌年一月の条件つき認可適当と。この間に豊中市選出の中川隆弘大阪府会議員にあなたがお願いをして問い合わせたということが報じられておりまして、御本人も認めております。
そういう事実はございますか。
○籠池証人 中川先生につきましては、松浦防府市長さんの方の紹介で、御自身とごじっこんだから、ちょっと会った方がいいんじゃないのということでしたので、お会いさせていただいたということだけのことであります。
○宮本(岳)委員 また維新の党の方にかかわることですが、実は、大阪市の記録票を見ますと、塚本幼稚園に隣接する新北野公園の植樹や花壇の整備をめぐって、今からちょうど五年前に地域住民、大阪市とトラブルがございました。二〇一二年二月二十一日に大阪市の公園事務所の職員が塚本事務所に説明に上がったときに、途中からは大阪市会議員二名が同席をして、そして、あなたの立場に立って大阪市にさまざま物を言ったということが記録されております。
これは、そのことをお願いしましたか、事実ですか。
○籠池証人 同じ淀川区選出の議員と隣の東淀川選出の議員がお越しになって対応していただいたことは事実です。
○宮本(岳)委員 まだまだ疑惑は尽きない。徹底した審議、調査を求めたいと思います。
以上で終わります。