統一協会癒着 全て明かせ
宮本岳志議員 自民に関係遮断求める
衆院予算委
![]() (写真)質問する宮本岳志議員=2日、衆院予算委 |
日本共産党の宮本岳志議員は2日の衆院予算委員会で、自民党が統一協会や国際勝共連合と組織的に深く癒着してきた長い歴史があることを挙げ、関係を全て明らかにした上で、関係を断つよう強く求めました。
岸田文雄首相は昨年の臨時国会で、自民党と統一協会の癒着を断つため、同党のガバナンスコード(統治指針)を改訂し「地方についても周知徹底する」と答弁。同党国会議員と地方組織に出された通知には、「関係遮断を徹底」するとされましたが、徹底されていません。
宮本氏は、宮城、千葉、兵庫、岡山など「自民党の12県連」が統一地方選の候補者を公認・推薦する際に、統一協会との接点や関係遮断の意思を「確認しない方針」としていることを「共同」が報じていると指摘。宮城県連の会長は西村明宏環境相、千葉県連の会長は浜田靖一防衛相だとして、それぞれ「なぜ統一協会との接点や関係遮断の意思を確認すらしないのか」と追及しました。
西村環境相は、関係を断つことについて「新たな候補者が決まっていない段階においては、いま問い合わせをしていない」と答弁。浜田防衛相は「(候補者)全員の確認を取るということでいま進めている」としか答えませんでした。宮本氏は、首相がいくら「(関係を)断つ」と言っても、「まさに大臣が会長を務めている二つの県連でこういう状況がある」と厳しく批判しました。
さらに宮本氏は、松本剛明総務相、西村康稔経済産業相、谷公一国家公安委員長が兵庫県選出と指摘。加藤勝信厚生労働相は岡山県連の常任顧問、渡辺博道復興相、斎藤健法相、松野博一官房長官はそれぞれ千葉県選出だとして、「本当に有権者に対する責任が果たせるとお考えか」と迫りました。
ところが、松野官房長官は「党組織の活動に関して、この場でコメントすることは差し控えさせていただきたい」と答弁を拒否。宮本氏は、自民党と統一協会の関係は「国会議員や地方議員の一部に不心得者がいたという問題でもない」として、関係遮断の意思を確認するとともに、組織的つながりの解明のため、首相出席の集中審議を求めました。
(しんぶん赤旗 2023年2月3日)
文化庁 情報開示拒否
統一協会名称変更 文科相強弁に怒号
衆院予算委で宮本岳志氏追及
日本共産党の宮本岳志議員は2日の衆院予算委員会で、文化庁が統一協会の名称変更を2015年に突然認証した問題で、それに先立つ同庁と統一協会との面談記録や下村博文元文部科学相への報告を行った資料である「下村ペーパー」の情報開示を求めましたが、文化庁はいずれも拒否しました。
合田哲雄文化庁次長は、面談記録の公表を「宗教法人に関する非公知の事実」を理由に拒否。宮本氏は「森友問題のときは資料を廃棄したと言って提出拒否したが、文化庁は資料があると言いながら出さない」と批判し、予算委員会への提出を求めました。
さらに、宮本氏による「下村ペーパー」の情報開示請求が拒否された問題も追及。宮本氏は、「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」の第7条は「公益上の理由による裁量的開示」を定めているとして開示を要求しました。
永岡桂子文部科学相は「信教の自由を害する」「裁量的開示を行う必要があるとは考えていない」などと強弁。委員会室からは「誰をかばっている」「いつまでこんなことを続けるんだ」と怒号が飛びました。
宮本氏は、統一協会は今も信者に1000万円を超える高額献金を迫るなど「悪質性」「組織性」「継続性」は明らかだとして、「いつ解散命令を請求するのか、見通しを示せ」と追及。永岡文科相は、「丁寧に法律に乗っ取り、措置を講じる」というだけでした。
(しんぶん赤旗 2023年2月3日)
動画 https://youtu.be/pCD1tbuHWKI
配布資料 20230202予算委員会配布資料