平成二十五年四月十一日(木曜日)委員長の指名で、次のとおり分科員及び主査を選任した。
第一分科会(皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁及び防衛省所管並びに他の分科会の所管以外の事項)
主査 岩屋 毅君
衛藤征士郎君 大塚 拓君
船田 元君 宮本 岳志君
第二分科会(総務省所管)
主査 奥野 信亮君
秋元 司君 うえの賢一郎君
山本 有二君 原口 一博君
佐藤 正夫君
第三分科会(法務省、外務省及び財務省所管)
主査 伊藤 達也君
伊藤信太郎君 中山 泰秀君
保岡 興治君 前原 誠司君
山田 宏君
第四分科会(文部科学省所管)
主査 萩生田光一君
あかま二郎君 遠藤 利明君
渡海紀三朗君 中山 成彬君
浮島 智子君
第五分科会(厚生労働省所管)
主査 宮路 和明君
関 芳弘君 野田 毅君
原田 義昭君 長妻 昭君
坂本祐之輔君
第六分科会(農林水産省及び環境省所管)
主査 西銘恒三郎君
今村 雅弘君 小池百合子君
西川 公也君 玉木雄一郎君
東国原英夫君 佐藤 英道君
第七分科会(経済産業省所管)
主査 小此木八郎君
塩崎 恭久君 牧原 秀樹君
山本 幸三君 岸本 周平君
中田 宏君 村上 史好君
第八分科会(国土交通省所管)
主査 石田 祝稔君
大塚 高司君 金子 一義君
若宮 健嗣君 辻元 清美君
重徳 和彦君 柿沢 未途君
平成二十五年四月十六日(火曜日)
午前八時五十七分開議
出席委員
委員長 山本 有二君
理事 伊藤 達也君 理事 岩屋 毅君
理事 遠藤 利明君 理事 小此木八郎君
理事 西銘恒三郎君 理事 萩生田光一君
理事 長妻 昭君 理事 山田 宏君
理事 石田 祝稔君
あかま二郎君 秋元 司君
伊藤信太郎君 今村 雅弘君
うえの賢一郎君 衛藤征士郎君
大塚 高司君 大塚 拓君
奥野 信亮君 金子 一義君
小池百合子君 笹川 博義君
塩崎 恭久君 関 芳弘君
武井 俊輔君 武部 新君
辻 清人君 冨樫 博之君
渡海紀三朗君 中川 俊直君
中川 郁子君 中村 裕之君
中山 展宏君 中山 泰秀君
野田 毅君 橋本 英教君
原田 義昭君 藤丸 敏君
船田 元君 船橋 利実君
星野 剛士君 牧島かれん君
牧原 秀樹君 宮内 秀樹君
宮川 典子君 宮路 和明君
務台 俊介君 村井 英樹君
保岡 興治君 山下 貴司君
山田 美樹君 山本 幸三君
若宮 健嗣君 奥野総一郎君
岸本 周平君 後藤 祐一君
玉木雄一郎君 辻元 清美君
長島 昭久君 原口 一博君
前原 誠司君 渡辺 周君
坂本祐之輔君 重徳 和彦君
中田 宏君 中山 成彬君
西村 眞悟君 東国原英夫君
浮島 智子君 佐藤 茂樹君
佐藤 英道君 濱村 進君
柿沢 未途君 佐藤 正夫君
畠中 光成君 林 宙紀君
赤嶺 政賢君 高橋千鶴子君
宮本 岳志君 玉城デニー君
村上 史好君
…………………………………
内閣総理大臣 安倍 晋三君
財務大臣
国務大臣
(金融担当) 麻生 太郎君
総務大臣
国務大臣
(地方分権改革担当)
(道州制担当) 新藤 義孝君
法務大臣 谷垣 禎一君
外務大臣 岸田 文雄君
文部科学大臣 下村 博文君
厚生労働大臣 田村 憲久君
農林水産大臣 林 芳正君
経済産業大臣
国務大臣
(原子力損害賠償支援機構担当) 茂木 敏充君
国土交通大臣 太田 昭宏君
環境大臣
国務大臣
(原子力防災担当) 石原 伸晃君
防衛大臣 小野寺五典君
国務大臣
(内閣官房長官) 菅 義偉君
国務大臣
(復興大臣) 根本 匠君
国務大臣
(国家公安委員会委員長)
(拉致問題担当)
(防災担当) 古屋 圭司君
国務大臣
(沖縄及び北方対策担当)
(科学技術政策担当)
(宇宙政策担当)
(海洋政策・領土問題担当) 山本 一太君
国務大臣
(消費者及び食品安全担当)
(少子化対策担当)
(男女共同参画担当) 森 まさこ君
国務大臣
(経済再生担当)
(経済財政政策担当) 甘利 明君
国務大臣
(規制改革担当) 稲田 朋美君
財務副大臣 山口 俊一君
防衛大臣政務官 佐藤 正久君
政府特別補佐人
(内閣法制局長官) 山本 庸幸君
政府特別補佐人
(原子力規制委員会委員長) 田中 俊一君
政府参考人
(警察庁警備局長) 高橋 清孝君
政府参考人
(総務省自治行政局長) 望月 達史君
政府参考人
(外務省大臣官房審議官) 山上 信吾君
政府参考人
(海上保安庁長官) 北村 隆志君
政府参考人
(環境省総合環境政策局長) 白石 順一君
政府参考人
(環境省総合環境政策局環境保健部長) 佐藤 敏信君
政府参考人
(原子力規制庁次長) 森本 英香君
政府参考人
(防衛省地方協力局長) 山内 正和君
参考人
(日本銀行総裁) 黒田 東彦君
予算委員会専門員 石崎 貴俊君
―――――――――――――
委員の異動
四月十二日
辞任 補欠選任
秋元 司君 鬼木 誠君
伊藤信太郎君 村井 英樹君
衛藤征士郎君 田畑 毅君
大塚 高司君 大西 英男君
小池百合子君 武部 新君
渡海紀三朗君 田中 英之君
野田 毅君 石崎 徹君
保岡 興治君 瀬戸 隆一君
岸本 周平君 三日月大造君
坂本祐之輔君 足立 康史君
浮島 智子君 伊佐 進一君
佐藤 英道君 岡本 三成君
佐藤 正夫君 林 宙紀君
村上 史好君 鈴木 克昌君
石崎 徹君 大串 正樹君
大西 英男君 橋本 岳君
田畑 毅君 比嘉奈津美君
武部 新君 國場幸之助君
西川 公也君 藤丸 敏君
原田 義昭君 小松 裕君
船田 元君 前田 一男君
村井 英樹君 安藤 裕君
辻元 清美君 篠原 孝君
原口 一博君 武正 公一君
前原 誠司君 中根 康浩君
重徳 和彦君 鈴木 望君
中田 宏君 宮沢 隆仁君
岡本 三成君 伊藤 渉君
柿沢 未途君 井出 庸生君
篠原 孝君 寺島 義幸君
武正 公一君 山井 和則君
中根 康浩君 後藤 斎君
足立 康史君 坂元 大輔君
伊藤 渉君 佐藤 英道君
宮本 岳志君 赤嶺 政賢君
鬼木 誠君 武井 俊輔君
橋本 岳君 永岡 桂子君
前田 一男君 堀井 学君
玉木雄一郎君 福田 昭夫君
寺島 義幸君 辻元 清美君
安藤 裕君 伊藤信太郎君
大串 正樹君 野田 毅君
小松 裕君 原田 義昭君
國場幸之助君 小池百合子君
瀬戸 隆一君 保岡 興治君
田中 英之君 渡海紀三朗君
武井 俊輔君 秋元 司君
永岡 桂子君 大塚 高司君
比嘉奈津美君 衛藤征士郎君
藤丸 敏君 西川 公也君
堀井 学君 船田 元君
後藤 斎君 前原 誠司君
福田 昭夫君 玉木雄一郎君
三日月大造君 岸本 周平君
山井 和則君 原口 一博君
坂元 大輔君 坂本祐之輔君
鈴木 望君 重徳 和彦君
宮沢 隆仁君 中田 宏君
伊佐 進一君 浮島 智子君
井出 庸生君 柿沢 未途君
林 宙紀君 佐藤 正夫君
赤嶺 政賢君 宮本 岳志君
鈴木 克昌君 村上 史好君
同月十五日
辞任 補欠選任
秋元 司君 井上 貴博君
伊藤信太郎君 藤原 崇君
衛藤征士郎君 石川 昭政君
大塚 高司君 桜井 宏君
金子 一義君 細田 健一君
小池百合子君 牧島かれん君
塩崎 恭久君 山田 美樹君
渡海紀三朗君 石原 宏高君
野田 毅君 高橋ひなこ君
原田 義昭君 白須賀貴樹君
船田 元君 長坂 康正君
山本 幸三君 笹川 博義君
原口 一博君 黄川田 徹君
桜井 宏君 薗浦健太郎君
高橋ひなこ君 穴見 陽一君
保岡 興治君 赤枝 恒雄君
玉木雄一郎君 後藤 祐一君
前原 誠司君 渡辺 周君
中田 宏君 丸山 穂高君
浮島 智子君 濱村 進君
佐藤 英道君 樋口 尚也君
石川 昭政君 勝沼 栄明君
石原 宏高君 宮川 典子君
藤原 崇君 小林 鷹之君
細田 健一君 斎藤 洋明君
山田 美樹君 佐々木 紀君
濱村 進君 江田 康幸君
樋口 尚也君 輿水 恵一君
宮本 岳志君 佐々木憲昭君
穴見 陽一君 八木 哲也君
勝沼 栄明君 東郷 哲也君
笹川 博義君 橋本 英教君
白須賀貴樹君 田畑 裕明君
長坂 康正君 中谷 真一君
西川 公也君 鈴木 憲和君
牧島かれん君 井林 辰憲君
宮川 典子君 藤井比早之君
坂本祐之輔君 浦野 靖人君
重徳 和彦君 上野ひろし君
中山 成彬君 岩永 裕貴君
江田 康幸君 濱村 進君
柿沢 未途君 三谷 英弘君
佐藤 正夫君 小池 政就君
村上 史好君 小宮山泰子君
井上 貴博君 黄川田仁志君
鈴木 憲和君 渡辺 孝一君
薗浦健太郎君 小里 泰弘君
中谷 真一君 宮崎 政久君
岸本 周平君 笠 浩史君
輿水 恵一君 中野 洋昌君
濱村 進君 上田 勇君
佐々木憲昭君 高橋千鶴子君
斎藤 洋明君 木内 均君
黄川田 徹君 後藤 斎君
渡辺 周君 小川 淳也君
岩永 裕貴君 河野 正美君
上田 勇君 斉藤 鉄夫君
中野 洋昌君 高木美智代君
井林 辰憲君 菅家 一郎君
小里 泰弘君 武村 展英君
黄川田仁志君 宮澤 博行君
小川 淳也君 泉 健太君
笠 浩史君 寺島 義幸君
斉藤 鉄夫君 古屋 範子君
高木美智代君 佐藤 英道君
高橋千鶴子君 笠井 亮君
後藤 斎君 武正 公一君
辻元 清美君 大西 健介君
上野ひろし君 宮沢 隆仁君
河野 正美君 新原 秀人君
東国原英夫君 小熊 慎司君
丸山 穂高君 今村 洋史君
佐藤 英道君 中野 洋昌君
古屋 範子君 國重 徹君
赤枝 恒雄君 大野敬太郎君
小林 鷹之君 伊藤信太郎君
宮澤 博行君 中根 一幸君
泉 健太君 吉田 泉君
寺島 義幸君 鷲尾英一郎君
浦野 靖人君 田沼 隆志君
宮沢 隆仁君 中丸 啓君
三谷 英弘君 井出 庸生君
宮崎 政久君 武藤 貴也君
八木 哲也君 豊田真由子君
新原 秀人君 木下 智彦君
中丸 啓君 西岡 新君
井出 庸生君 椎名 毅君
小池 政就君 大熊 利昭君
笠井 亮君 塩川 鉄也君
田畑 裕明君 清水 誠一君
中根 一幸君 秋元 司君
武正 公一君 山井 和則君
木下 智彦君 馬場 伸幸君
田沼 隆志君 松田 学君
中野 洋昌君 大口 善徳君
大熊 利昭君 柏倉 祐司君
佐々木 紀君 星野 剛士君
東郷 哲也君 白石 徹君
武藤 貴也君 中川 俊直君
柏倉 祐司君 佐藤 正夫君
椎名 毅君 畠中 光成君
塩川 鉄也君 佐々木憲昭君
小宮山泰子君 玉城デニー君
豊田真由子君 中川 郁子君
橋本 英教君 辻 清人君
山井 和則君 若井 康彦君
馬場 伸幸君 椎木 保君
松田 学君 西村 眞悟君
佐藤 正夫君 中島 克仁君
畠中 光成君 椎名 毅君
玉城デニー君 畑 浩治君
大野敬太郎君 山田 賢司君
中川 俊直君 島田 佳和君
中川 郁子君 菅野さちこ君
藤井比早之君 大岡 敏孝君
星野 剛士君 宮崎 謙介君
渡辺 孝一君 中村 裕之君
大西 健介君 奥野総一郎君
今村 洋史君 坂元 大輔君
小熊 慎司君 高橋 みほ君
西岡 新君 重徳 和彦君
西村 眞悟君 上西小百合君
國重 徹君 遠山 清彦君
椎名 毅君 畠中 光成君
中島 克仁君 青柳陽一郎君
大岡 敏孝君 山下 貴司君
菅家 一郎君 加藤 寛治君
菅野さちこ君 三ッ林裕巳君
木内 均君 田所 嘉徳君
清水 誠一君 新谷 正義君
島田 佳和君 小田原 潔君
白石 徹君 堀内 詔子君
武村 展英君 小島 敏文君
山田 賢司君 小林 史明君
高橋 みほ君 村岡 敏英君
大口 善徳君 樋口 尚也君
佐々木憲昭君 穀田 恵二君
加藤 寛治君 簗 和生君
小林 史明君 新開 裕司君
新谷 正義君 金子 恵美君
中村 裕之君 務台 俊介君
三ッ林裕巳君 船橋 利実君
山下 貴司君 古賀 篤君
奥野総一郎君 大島 敦君
坂元 大輔君 丸山 穂高君
遠山 清彦君 浜地 雅一君
青柳陽一郎君 井坂 信彦君
穀田 恵二君 宮本 岳志君
田所 嘉徳君 秋本 真利君
務台 俊介君 池田 道孝君
秋本 真利君 金子 一義君
池田 道孝君 西川 公也君
小田原 潔君 船田 元君
金子 恵美君 原田 義昭君
小島 敏文君 大塚 高司君
古賀 篤君 渡海紀三朗君
新開 裕司君 保岡 興治君
辻 清人君 山本 幸三君
船橋 利実君 野田 毅君
堀内 詔子君 衛藤征士郎君
宮崎 謙介君 塩崎 恭久君
簗 和生君 小池百合子君
大島 敦君 辻元 清美君
後藤 祐一君 玉木雄一郎君
吉田 泉君 前原 誠司君
若井 康彦君 原口 一博君
鷲尾英一郎君 岸本 周平君
上西小百合君 坂本祐之輔君
椎木 保君 中山 成彬君
丸山 穂高君 中田 宏君
村岡 敏英君 東国原英夫君
浜地 雅一君 浮島 智子君
樋口 尚也君 佐藤 英道君
井坂 信彦君 佐藤 正夫君
畠中 光成君 柿沢 未途君
畑 浩治君 村上 史好君
同月十六日
辞任 補欠選任
秋元 司君 山田 美樹君
伊藤信太郎君 橋本 英教君
今村 雅弘君 武井 俊輔君
小池百合子君 冨樫 博之君
塩崎 恭久君 中川 俊直君
中山 泰秀君 中川 郁子君
西川 公也君 武部 新君
船田 元君 辻 清人君
牧原 秀樹君 星野 剛士君
若宮 健嗣君 中村 裕之君
岸本 周平君 奥野総一郎君
玉木雄一郎君 長島 昭久君
前原 誠司君 渡辺 周君
東国原英夫君 西村 眞悟君
浮島 智子君 濱村 進君
佐藤 英道君 佐藤 茂樹君
柿沢 未途君 林 宙紀君
佐藤 正夫君 畠中 光成君
宮本 岳志君 赤嶺 政賢君
村上 史好君 玉城デニー君
同日
辞任 補欠選任
武井 俊輔君 今村 雅弘君
武部 新君 中山 展宏君
辻 清人君 船田 元君
冨樫 博之君 牧島かれん君
中川 俊直君 笹川 博義君
中川 郁子君 藤丸 敏君
中村 裕之君 若宮 健嗣君
橋本 英教君 伊藤信太郎君
星野 剛士君 牧原 秀樹君
山田 美樹君 秋元 司君
奥野総一郎君 岸本 周平君
長島 昭久君 玉木雄一郎君
渡辺 周君 後藤 祐一君
西村 眞悟君 東国原英夫君
佐藤 茂樹君 佐藤 英道君
濱村 進君 浮島 智子君
畠中 光成君 佐藤 正夫君
林 宙紀君 柿沢 未途君
赤嶺 政賢君 高橋千鶴子君
玉城デニー君 村上 史好君
同日
辞任 補欠選任
笹川 博義君 宮内 秀樹君
中山 展宏君 船橋 利実君
藤丸 敏君 宮川 典子君
牧島かれん君 山下 貴司君
後藤 祐一君 前原 誠司君
高橋千鶴子君 宮本 岳志君
同日
辞任 補欠選任
船橋 利実君 務台 俊介君
宮内 秀樹君 村井 英樹君
宮川 典子君 中山 泰秀君
山下 貴司君 小池百合子君
同日
辞任 補欠選任
務台 俊介君 西川 公也君
村井 英樹君 塩崎 恭久君
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
平成二十五年度一般会計予算
平成二十五年度特別会計予算
平成二十五年度政府関係機関予算
主査からの報告聴取
――――◇―――――
○山本委員長 次に、宮本岳志君提出の動議について提出者より趣旨の弁明を求めます。宮本岳志君。
―――――――――――――
二〇一三年度一般会計予算、二〇一三年度特別会計予算及び二〇一三年度政府関係機関予算につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議
〔本号末尾に掲載〕
―――――――――――――
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、二〇一三年度予算三案につき政府がこれを撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案理由及び概要について御説明申し上げます。
安倍内閣はデフレ不況からの脱却を掲げていますが、その内容は、消費税一〇%に向けて、来年四月から増税を開始し、社会保障負担増などと合わせて二十兆円という戦後最大の国民負担を前提にして、大企業減税など相変わらず大企業中心の成長戦略にしがみつく経済政策をとり、内需の六割を占める家計消費、可処分所得を落ち込ませたまま物価を引き上げる金融緩和を推進するものとなっています。これでは、景気低迷下の物価上昇を招くだけで、国民の暮らしも、経済も、一層深刻となります。
さらに、TPP、環太平洋連携協定交渉参加に踏み出し、食料、農業を初め、日本経済と国民の暮らしを破壊する危険な道を進めようとしています。こうした路線の根本的転換が求められています。
日本共産党は、二百六十兆円もの大企業の内部留保の一部を賃金などの国民所得と中小零細企業へ還元しながら、大企業と富裕層に対して応分の負担を求め、軍事費や新規大型開発事業などの浪費を削減して、国民が真に求める社会保障の実現を軸とする内需主導の経済政策へ切りかえることを求めます。
以上の立場から、二〇一三年度予算案を、以下に述べるとおり抜本的に組み替えることを要求するものです。
次に、編成替えの概要です。
第一に、消費税増税を中止し、消費税増税を前提とした年金特例公債方式はやめます。
社会保障の財源は、証券優遇税制の廃止、大企業優遇税制の中止など富裕層や大企業を優遇する不公平税制を是正すること、大型開発事業や軍事費など歳出の無駄にメスを入れることによって確保します。
第二、賃金を初めとする、国民の所得をふやす政策への転換を図ります。
大企業に対し、内部留保の中から賃金引き上げや中小零細企業に回すことを求めるとともに、政府としても、最低賃金の引き上げ、労働者派遣法の抜本改正、認可保育所の増設などの対策を強化します。
社会保障については、医療費の窓口負担の軽減、介護施設の増設を初め、相次ぐ制度改悪で大きく崩されてきた基盤を修復します。
三十五人学級の全学年での実現、給付制奨学金など、教育予算を拡充します。
また、TPP参加を直ちに撤回し、農業、中小零細企業など、地域経済の支援を抜本的に強化します。関税分野にとどまらず、非関税障壁と称して、国民生活の広範な分野で規制緩和、市場開放を迫るアメリカの対日要求は認めません。
第三、東日本大震災から二年がたちますが、被災地の復興では、生活となりわいの再建を最後まで支援する立場を明確にします。
医療、介護の減免措置は国の負担で行い、宅地も含めた住宅再建支援を抜本的に強化します。中小零細企業の再建、地域復興、地域医療の再建のための支援を抜本的に強化します。
第四、東京電力福島原発事故の被害から国民の暮らしと健康を守ることは切実な課題です。
東電と政府に対し、収束宣言を撤回し、事故の収束、除染、賠償などで責任ある対応をとらせます。賠償の線引きや切り捨てをやめ、被害の全面賠償を大原則とします。原発再稼働方針を撤回し、原発から直ちに撤退することを決断します。自然エネルギーの普及と低エネルギー社会への転換を進めます。
第五、沖縄・辺野古への新基地建設を撤回し、普天間基地の即時閉鎖、無条件返還を求めます。
米軍のグアム移転経費や思いやり予算などは、全額削除します。新型戦闘機F35、南西諸島への自衛隊配備態勢強化など、軍事費の増強は、周辺諸国との軍事緊張を高め、東アジアの平和的環境づくりに逆行するものであり、大幅に削減します。
以上、編成替えの概要を説明いたしました。
委員各位の御賛同をお願いし、趣旨の説明を終わります。
○山本委員長 次に、宮本岳志君。
○宮本委員 私は、日本共産党を代表して、二〇一三年度予算三案に反対、我が党提出の組み替え動議に賛成、民主党、生活の党それぞれ提出の組み替え動議及び日本維新の会、みんなの党両党提出の修正案に反対の討論を行います。
予算三案に反対する理由の第一は、消費税増税を前提とした予算だからです。
安倍内閣は、消費税一〇%への大増税を進めようとしています。これは、国民生活に深刻な打撃を与え、経済も財政も破壊するものであり、かえって税収が落ち込み、財政危機打開につながりません。
本予算案では、基礎年金国庫負担二分の一に必要な財源に年金特例公債を充て、その償還財源を消費税増税で賄うこととしています。このようなやり方は許されません。
社会保障の財源は、証券優遇税制の廃止、大企業優遇税制の中止など、富裕層や大企業を優遇する不公平税制を是正すること、大型開発や軍事費など、歳出の無駄にメスを入れることによって確保すべきです。
第二に、社会保障経費は、自民党の政権公約の削減ありきの公約により、生活保護費六百七十億円を初め、年金保険給付費千五百億円、児童扶養手当七億円、雇用対策など、国民が必要とする手当と給付の削減を実行しています。
国民に消費税増税を押しつけながら、社会保障の根幹部分を削減しており、容認できません。
第三に、国民生活を支え、長期にわたり低迷、後退に陥った日本経済を立て直す予算とはなっていません。
大企業の成長戦略と利益最優先の経済政策は、既に破綻しています。今必要なことは、大企業の内部留保を国民所得と中小零細企業に還元することであり、国民目線で労働のルールを確立して雇用を安定させ、内需主導の経済政策に転換することです。
日本のTPP参加は、日本農業とサービス分野に経済的打撃を与え、地方経済と雇用を破壊するものであり、認めることはできません。
第四に、沖縄の辺野古への新基地建設は断じて認められません。普天間基地は即時無条件で返還すべきです。
思いやり予算など米軍経費負担、F35、ミサイル防衛等の軍事費の増加は、周辺諸国との軍事的緊張を高め、東アジアの平和的環境づくりに逆行するものであり、反対です。
第五に、東日本大震災から二年がたちますが、被災者の生活となりわいの再建に力を注ぎ、復興への展望を本格的に切り開かなければなりません。
東京電力福島原発事故の被害から国民の暮らしと健康を守ることは、切実な課題となっています。東電と政府に対し、収束宣言を撤回させ、事故の収束、除染、賠償などで責任ある対応をとらせることが求められています。
原発再稼働方針を撤回し、原発から直ちに撤退することを決断すべきです。原発に頼らない再生可能エネルギー政策への転換を進めなければなりません。
なお、民主党、生活の党から提出された組み替え動議、維新、みんな両党提出の修正案は、軍事費削減と大企業優遇税制に手をつけず、また、TPP推進であり、いずれも反対であります。
以上、討論を終わります。