145 – 参 – 交通・情報通信委員会 – 閉1号 平成11年10月28日
平成十一年十月二十八日(木曜日)
午後一時開会
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委員長の異動
八月十三日小林元君委員長辞任につき、その補
欠として齋藤勁君を議院において委員長に選任
した。
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委員の異動
八月十三日
辞任 補欠選任
若林 正俊君 野間 赳君
小林 元君 齋藤 勁君
十月二十日
辞任 補欠選任
本田 良一君 谷林 正昭君
松前 達郎君 簗瀬 進君
十月二十七日
辞任 補欠選任
鶴岡 洋君 日笠 勝之君
森本 晃司君 弘友 和夫君
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出席者は左のとおり。
委員長 齋藤 勁君
理 事
加藤 紀文君
景山俊太郎君
簗瀬 進君
弘友 和夫君
渕上 貞雄君
委 員
岩城 光英君
鹿熊 安正君
田中 直紀君
野沢 太三君
野間 赳君
山内 俊夫君
谷林 正昭君
寺崎 昭久君
内藤 正光君
日笠 勝之君
筆坂 秀世君
宮本 岳志君
戸田 邦司君
岩本 荘太君
国務大臣
運輸大臣 二階 俊博君
事務局側
常任委員会専門
員 舘野 忠男君
説明員
運輸大臣官房技
術審議官 藤森 泰明君
運輸省鉄道局長 安富 正文君
参考人
西日本旅客鉄道
株式会社代表取
締役社長 南谷昌二郎君
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本日の会議に付した案件
○理事の辞任及び補欠選任の件
○参考人の出席要求に関する件
○運輸事情、情報通信及び郵便等に関する調査
(山陽新幹線コンクリート剥落事故に関する件
)
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<JRの「安全より経営重視」が背景に>
宮本岳志君 日本共産党の宮本岳志でございます。
まず、JRの社長にお伺いしたい。
六月の福岡トンネル事故、それから今回三カ月もしないうちに北九州の事故、それから高架橋からのコンクリートの剥落、これはもう五十件に及んでおります。鉄道事業者の最大の使命と言われる安全対策がこれほど欠如している。国民、利用者は大変驚きあきれているというのが現状ではないかと思います。とりわけ、十年間は大丈夫と安全宣言を出した直後のトンネルの事故であること、それから前の福岡のときにも想定外、今回も想定外というこの弁解、さらには運輸省の五度にわたる警告書、これについてもまさに馬耳東風という現状ではないかと思うんです。これでは鉄道事業者として失格の烙印を押されても仕方がない。同時に、こうした安全軽視の姿勢の背景に利益、収益優先、こういう姿勢があるのではないかということをまずお伺いしたい。
私はきょうここに、十月一日、南谷社長、あなたの名前で出した「当社の現状と緊急に取り組むべき課題について」とする緊急声明を持ってまいりました。これは、今回の事故の前ではありますけれども、既に福岡トンネルの事故が起こった後の十月一日の声明であります。
ここで、当社の現状と緊急に取り組むべき課題、運輸収入が前年度を下回り憂慮すべき状況が続いている、対抗輸送機関との競争の激化など当社を取り巻く経営環境は一段と厳しさを増しており、このまま手をこまねいていれば大幅な減収を見込まざるを得ず、株主の皆様にお約束した利益水準も到底確保できないと。これがまず出てくるわけですよ、この収益の問題が。その後ようやく安全という問題に触れているわけであります。毎日の十月十日付もこのことを取り上げて、「安全より経営重視」と見出しではっきり指摘をしております。
これは、あの福岡トンネルの事故を起こしもう既に重大な事態になっていたわけですから、まずやはり安全という点で国民の皆さんにおわびをする、そしてまず緊急総点検、再発防止、こういうことをきちっとやる。このことを第一に緊急声明というならば呼びかけるべきだと私は思うんですけれども、徹底した増収への取り組みが最優先されて安全が軽視された、それが事故の背景になった、そういうふうには思いませんか。
参考人(南谷昌二郎君) 私ども、山陽新幹線を預かり運営し経営する者として、やはり何といいましても安全が第一でございまして、これは安全がなければまた経営も成り立たないだろうし、使命を果たすこともできないわけでございます。そういう意味で、私どもとしては全力を尽くしてきたつもりでございます。
いろいろと理由はともあれ、しかし二度にわたりましてトンネルにおいてコンクリートが剥落するという事態を発生せしめたということは、これは言いわけはきかないと私は考えております。そういう意味で、先ほど来、繰り返しになりますけれども、国民の皆様、それから乗客の皆様に対してまことに申しわけないとおわびを申し上げなければならないと思います。
私の責任は、そういう意味では、全力を挙げてとにかく信頼を回復するということをもちまして、十月二十五日から全トンネル、百四十二のトンネルに対しまして全表面を、内面でございますが、打音検査するということで、JR他社のお力を、またグループ会社のお力をかりまして全力を挙げて今点検に入っているところでございまして、一日も早くそういう意味ではお客様、国民の皆様の御疑念を晴らしたいという一念でございます。どうかよろしくお願いしたいと思います。
宮本岳志君 安全第一でやるということはもちろん疑いないですね。よろしいですね、安全第一でやると。そういう点に立って今おっしゃった点検をこれからやるということであります。
<徹底した点検が「安全宣言」の前提>
宮本岳志君 我が党は、福岡トンネルのあの事故の直後から、コールドジョイントだけでなくて全面点検を行うべきであるということを前回の質問でも申し上げてまいりました。その点では、遅きに失したとはいえ一歩前進だと思います。さらには、他のJRからも応援をということもこの間申し上げてきましたから、この点でも一歩前進だというふうには考えるものです。
ただ、十二月十五日までと、これはいささか時間がかかり過ぎるのではなかろうか。福岡事故から既に四カ月。福岡事故からすれば十二月といえばもう六カ月になるわけでありますから、一層総動員体制を強めて、そして徹底して点検をやっていくということが求められるというふうに思います。部分運休ということも言われておりますけれども、通常の保守時間、これを基本にするということですから、やはりもっときちっと作業時間を確保するためにも部分運休を拡大して集中的に実施すべきではないか。
ぜひこの点についてJRの社長のお考えをお伺いいたしたいと思います。
参考人(南谷昌二郎君) 今の御指摘でございます。
私どもとしましても、さらに大勢の人員を確保できればより能率が上がる部分がございますので、全力を挙げまして専門家をかき集めました。
実は、この打音による検査というのは、当社の社員の中のそういうことを専門として担当できる者でなければそういう検査はできないわけでございますので、そういった専門家と、それからかつてそれをやったOB、そして同じような業務についているJR他社の社員をかき集めまして、そういうメンバーを一ないし二必ずチームの編成の中に入れまして班編成を組みます。そのほかにいろいろな、オペレーターであるとか周りの機材の整備とか足場の組み立てとかといういろんな作業が一つのチーム編成には必要なわけですが、チーム編成の中にそういう核になる社員を、大体二名でございますが、つけまして班編成をします。そういうことを能力ぎりぎりやりまして、今回実はやった結果が十二月十五日までかかるということでございます。
しかも、先ほど申し上げましたように、アーチクラウンといいまして、天井の一番高いところを姿勢が上向きになってハンマーで打音するということは肉体的にも大変きつい仕事でございまして、これはせいぜい続けても三時間しかできません。そういうことを勘案しますと、夜間の保守間合いを使うということでそれが十分できますし、また、部分的に広島以西におきましてはやや打音の密度を高くしなければならない、そういうトンネルが多いわけでございますので。そういう意味では、広島以西において保守間合いを若干、一時間程度拡幅すれば何とか十二月十五日までには現在かき集めた人たちを有効に使って作業が全うできるという私どもの考え方で今回の結論に達したわけでございます。
これは、私どもとしましても、点検をおろそかにしない、なおかつ早くするというぎりぎりの、私どもとしての最大の努力の結果というふうに御判断賜ればありがたいと思います。
宮本岳志君 もちろん点検を徹底してやるということが基本だと思うんです。
そこで、運輸大臣の安全宣言についてお伺いしたいと思うんです。
先ほど、この安全総点検を十二月の半ばまでにやって、それを受けて安全宣言を行うという趣旨の御答弁がありました。私は、この検査をもって安全宣言をするということは三つの理由から重大な判断ミスとなることを指摘したいと思うんです。
まず一つは、今度の検査について、政府、運輸省としてどのようにチェックして安全を担保するのかということであります。点検はJRがやる、そしてその結果をそのまま運輸省はうのみにするということになるのではないか。今までの事故の実例を見てもそういう状況であります。
私たちは、政府、関係者一体となって厳重な点検調査をすべきというふうに主張してまいりましたが、この点がきちっとやられる必要がありますし、打音検査自体も、視覚と勘と音というだけの検査ですから、限界があるというふうに運輸大臣はお考えになりませんか。
国務大臣(二階俊博君) JR西日本のいわゆる山陽新幹線の安全総点検、四万九千人を、延べでございますが総動員して行うということは、私はむしろ空前のことではないかというふうに思っております。しかし、それほど重要な問題だと我々は認識をいたしております。
ちょうど総点検する新幹線はトンネルが百四十二ございます。その延長は二百八十キロ、東京から数えますと浜松まででございます。新大阪からでは三原、つまり尾道、広島間ぐらいまでずっとトンネルだというふうに御想像いただければ結構でございますが、それをJR及びJR他社、そしてOBの皆さんやJR西日本のグループの各企業の皆様、それぞれ最大限総動員して、保守用の車両、器具等も他のJRからも持っていくというふうなことを行いますが、これはまた、御承知のとおりそれぞれのJRも常に保守点検しながら運行しなければなりませんから、持っておる機材を全部提供するというふうなわけにもまいりませんので、それにはおのずから限度があるわけでありますが、とにかく可能な限りJR、鉄道関係、すべての関係者がこの際協力し合ってやっていこうという体制が整いつつあります。
そこで、何をどうチェックするのかという御質問でございますが、運輸省としましては、JR西日本からこの安全総点検の結果の報告を受けて、安全総点検が実施計画どおり的確に実施されたかどうか、また点検の結果適切な安全確保策が講じられたかを確認するつもりでありますが、さらにトンネル安全問題検討会の専門家にもこの報告を御検討いただき、日本の鉄道関係者の英知を結集して安全の確認を行ってまいりたいというふうに考えておるところであります。
<当時の工事関係書類が残っていない>
宮本岳志君 JRにお伺いをいたします。少し端的にお答えをいただきたいと思います。
私どもが問題だと考える第二は、目視や打音検査というのはあくまでも点検の一形態にすぎないというふうに思うんです。先ほどもお話がありましたが、ちゃんとしたコンクリートならば本来半永久的な耐久性を持つと言われているコンクリート建造物が、山陽新幹線の場合は開業して十数年でひび割れ、鉄筋腐食を起こしている。施工不良のコールドジョイントが二千四十九カ所。つまり極めて特異な状況にある。山陽新幹線の劣化現象は特異性を持っているということは明らかだと思うんです。この特異性の要因を究明し、その対策を打たなければ安全だという確認はできないというふうに私どもは思います。
JRに聞くんですが、高度成長時代とオイルショックを挟んでセメントの資材不足、人手不足など施工上の問題が指摘されております。だから、どんな材料を使ったのか、また海砂はどの区間にどれだけ使われているのか、粗悪なセメントの材料はどこに使われたか、こうしたことを明らかにして対策を講じなければなりませんが、工事用の関係書類はJRでお持ちになっておりますか。それと同時に、海砂の使用の把握はしておられますか、どれだけどのトンネル、高架橋に使われているか。また、セメント等の資材の粗悪材料の使用実態の把握はできておりますか。お答えください。
参考人(南谷昌二郎君) ただいま御質問の工事関係資料でございますが、国鉄当時のいわゆる契約書、それに附属する図面あるいは追加の仕様書等の工事関係書類は、私どもとしては保管をいたしておりません。
したがいまして、今回私どもとしては、現状のまさに把握、現状をいかに的確に把握し、それぞれの状況に応じた保守をこれからどう続けていくかが最も重要であるというふうに思っております。トンネルなりあるいは高架橋のそれぞれの状況に応じて私どもとしてはきちんと保守していくということが最も重要であり、それが長く設備を使うという根本であろうかというふうに思います。
そういう意味で、私どもとしては今回、トンネルの総点検を今実施しておりますが、実はそれと並行いたしまして、高架橋に関しましても十月から一年間かけて徹底的に検査をするべく進めておるところでございます。
そういう意味で、私ども自身が点検をし、現状をもう一度きちんと把握してこれからの対策を講ずると同時に、施工業者に対してもどのような状況で工事が行われたのかを実はアンケートをしました。既に大部分の事業者からは結果をちょうだいしておりまして、現在さらに細部のヒアリングをしております。どの部分に今御質問の海砂が使われたかどうかというところまで、まだ現在そこまでの部分部分に関してまでは実は把握できておりません。
簡単にその内容を申し上げますと、例えばコールドジョイントについて認識していたかということに対しては、名称は別として打ち継ぎ目の重要性は認識されていたとか、あるいはコンクリートにおける砂の問題につきましても、海砂が約半数で使用されていたとか、そういった報告が実は上がってきております。
こういったことを、さらに私どもとしても業者のサイドからのヒアリングを進めると同時に、私ども一番重要なことは、やはり現状がどうなっているかということをきちんと把握するということが大切かというふうに考えておりまして、これからの対策の資料としてまいりたいと考えております。
宮本岳志君 工事関係書類もないというのは重大な問題ですよ。
私は、この山陽新幹線の工事がどのように進められたか、国鉄の下関工事局が出している山陽新幹線工事誌というものを、北九州トンネル、福岡トンネル、それぞれについて読ませていただきました。それはもう工事は難航に難航をきわめたと、まさに中身がリアルに出ております。また、福岡トンネルでは「無理に無理を重ねた」という表現も出てまいります。
ですから、どういう工事が実際にやられたのかということをしっかりつかむ、そしてそのときのコンクリートはどのようなものが使われたのか、そういうことについてもしっかりつかんで、それの対策をとることなしに、ただ打音検査で全部やったからもう問題なしというふうには到底ならないというふうに思うんです。
既にとっておられるアンケート、結果も少し教えていただきましたが、五十七社にお願いをして集めた分、四十一社の半数以上が海砂を使ったと、こういう回答があったというふうにお聞きをしております。相当そういう海砂を使ったコンクリートが使われたということは明らかなんですね。だから私、そういうことを本当にはっきりさせずに、ただたたいたからというだけで安全宣言などは到底言えないというふうに思うんです。
第三の問題は、先ほどお触れになった高架橋の問題です。
これは安全宣言という以上は、トンネルだけの安全宣言というわけにいきません。またこの前の安全宣言はトンネルの話だけだったと、そんなばかな話はないんですから、高架橋についても徹底してやる必要があります。高架橋の点検をこれからやられるというふうにお伺いをしておりますけれども、やはり高架橋についても目視だとかあるいは打音というだけでなくて、きちっとコアを抜き取って中身についても検査をする、抜き取り検査をする、この総診断抜きに安全宣言などはあり得ないと思うんです。
この点、大臣、高架橋についてもそこまできちっとやる、そしてそれを見きわめた上でなければ安全という言葉をやっぱり口にしないと。いかがですか、これ。
国務大臣(二階俊博君) 高架橋の非破壊検査手法として、JR西日本においては赤外線、レーザー等を用いた手法を開発しておるところでありますが、これらの機器の開発により、より正確で精度の高い検査が期待されておるところでありますが、委員御指摘のとおり、高架橋の問題につきましても十分安全を確認した上で、あわせてトンネルの安全とともに安全宣言といたしたいと思っております。
なお、委員からも先ほどから御主張のございましたとおり、施工業者、それからセメントの生産業者、またミキサーの関係者、こういうすべての建設に携わった方々、また砂だけではなくて砂利の問題もありますし、これらの問題について、既にJR西日本では、私も現地で確認してまいりましたが、抜き取り検査を行っております。行っておりますが、これはそれぞれの、この区間は何という建設業者がやったかということは明らかであるわけでありますから、その区間ごとに抜き取り検査をきっちりやって、当時の施工業者、もう二十年も前のことであるとはいえ、やはりそれぞれ伝統のある、またある程度の規模の建設会社が担当しているはずでありますから、それらについても私たちは協力を求めるということを申し上げますが、本来、私は責任を感じてもらわなくてはならないということさえ思っておる次第であります。
なお、どこの場所に参りましても打音検査ということにつきましてよく言われるわけでありますが、私も当初はそのとおりだというふうに認識をしておりました。したがいまして、今度の予算におきましても、国費五千万円で鉄道総研への補助としてトンネルの検査手法の開発、極めてこれは私が熱意を込めて各関係方面と当たっておるわけでございますが、同時にコンクリートの劣化等の基礎研究、これを国費五億円をかけまして運輸施設整備事業団へ出資し、その分野における公募型の基礎的研究推進制度によって成果を短期間に上げるようにという観点から努めておるところであります。
先ほど来委員のお話しの点につきましては、我々十分念頭に入れて、運輸省としては、JRだけではなくて関係の、この建設に携わった企業に対しても可能な限り協力を要請すると同時に責任を求めてまいりたいと思っております。
宮本岳志君 もう時間が参りましたので、最後に三点、運輸大臣にまとめてお伺いをして御答弁いただきたいと思うんです。
一つは、私の方も提案をさせていただきたい。点検項目、方法、体制、時期等のあり方について、抜本的にトンネル安全問題検討会を受けて見直すと、こうおっしゃっておりますけれども、これは年度内ということになっておりますが、ぜひとも早めて、我が党としてはぜひ年内に結論を出すというような方向で努力をいただきたいというのが一点です。
二つ目は、運輸省に今トンネルの点検についての点検指針というのはないわけです。指導文書もないんです。ただあるのは、二年に一回点検しなさいということだけであります。ですから、今度の結論を受けて指導することになるわけですけれども、その指導に当たっては、ぜひガイドラインあるいは点検指針といったものを鉄道事業者任せでなく運輸省がつくっていただいて、そういうものを徹底するべきではないか。
最後、三つ目に、運輸省の検査のあり方も見直すべきだと思います。保安監査というのは、これまで五年から十年に一回ということになっております。JR西日本は平成五年十二月に行って既に六年間たっております。ぜひこのチェックの内容、時期についても見直しを検討する。
この三点について、ぜひお答えいただきたいと思います。
国務大臣(二階俊博君) 年内にというお話でございますが、私も同じような思いを持っております。とにかく専門家の委員の皆様は大変御熱心にこのことに取り組んでいただいておりますが、私は、本日の委員会の御審議、御質問の趣旨を踏まえて各委員に大臣としての書簡を差し上げる、そして一日も早くこの結論を出すように、それぞれの委員は責任をさらに持っていただいて御協力を願いたいということをお願いしたいと思いますが、同じ思いであるということだけ申し上げておきたいと思います。
続きまして、正式の場所では私は年度内ということを、繰り上げていわゆる前倒しで結論を得たいということを言っておりますが、委員と同じような思いを持っておるということを申し上げておきたいと思います。
なお、ガイドラインの問題でございますが、点検指針、当然作成しなくてはなりません。その点を検討してまいりたいと思います。
保安監査のあり方につきましては、昨年十一月の運輸技術審議会の答申を踏まえまして、保安監査の時期、内容等も含めて、効果的な機動的な監査の実施方法について今日鋭意検討を進めているところでございますが、御指摘の趣旨に沿って早急に結論を得るよう努力してまいりたいと思います。
宮本岳志君 終わります。