宮本たけし 日本共産党衆議院議員

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国会質問データ

  • 2004年05月20日
    [ 国会質問データ ]

    159 – 参 – 国土交通委員会 – 17号 平成16年05月20日

    国土交通委員会(道路公団等民営化4法案) 無駄な高速道路計画の中止を求める 

    159 – 参 – 国土交通委員会 – 17号 平成16年05月20日

    平成十六年五月二十日(木曜日)
       午前十時開会
        ─────────────
       委員の異動
     五月十九日
        辞任         補欠選任
         田名部匡省君     谷  博之君
         富樫 練三君     宮本 岳志君
     五月二十日
        辞任         補欠選任
         佐藤 雄平君     山根 隆治君
         谷  博之君     田名部匡省君
         藤井 俊男君     櫻井  充君
         宮本 岳志君     富樫 練三君
        ─────────────
      出席者は左のとおり。
        委員長         輿石  東君
        理 事
                    岩城 光英君
                    鈴木 政二君
                    池口 修次君
                    森本 晃司君
        委 員
                    沓掛 哲男君
                    佐藤 泰三君
                    斉藤 滋宣君
                    田村 公平君
                    鶴保 庸介君
                    藤野 公孝君
                    谷  博之君
                    山下八洲夫君
                    山根 隆治君
                    弘友 和夫君
                    大沢 辰美君
                    宮本 岳志君
                    渕上 貞雄君
       国務大臣
           国土交通大臣   石原 伸晃君
       副大臣
           国土交通副大臣  林  幹雄君
           国土交通副大臣  佐藤 泰三君
       大臣政務官
           国土交通大臣政
           務官       斉藤 滋宣君
           国土交通大臣政
           務官       鶴保 庸介君
       事務局側
           常任委員会専門
           員        伊原江太郎君
       政府参考人
           厚生労働大臣官
           房審議官     中島 正治君
           国土交通大臣官
           房技術審議官   門松  武君
           国土交通省道路
           局長       佐藤 信秋君
           国土交通省鉄道
           局長       丸山  博君
       参考人
           日本道路公団総
           裁        近藤  剛君
           日本道路公団理
           事        奥山 裕司君
           日本道路公団理
           事        井上 啓一君
           本州四国連絡橋
           公団副総裁    倉林 公夫君
        ─────────────
      本日の会議に付した案件
    ○委員派遣承認要求に関する件
    ○政府参考人の出席要求に関する件
    ○参考人の出席要求に関する件
    ○高速道路株式会社法案(内閣提出、衆議院送付
     )
    ○独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
     法案(内閣提出、衆議院送付)
    ○日本道路公団等の民営化に伴う道路関係法律の
     整備等に関する法律案(内閣提出、衆議院送付
     )
    ○日本道路公団等民営化関係法施行法案(内閣提
     出、衆議院送付)
        ─────────────

    宮本岳志君 日本共産党の宮本岳志です。
     前回の富樫議員に引き続いて、この間、議論となってきた抜本的見直し区間、五区間百四十三キロについてお聞きしたい。
     まず、大臣に確認したいと思うんですが、大臣は四月九日、衆議院国土交通委員会で我が党の穀田議員が、結局整備計画路線九三四二というのは全部造るんだろうと質問したのに対して、この中には抜本的見直し区間が入っていると、五区間百四十三キロ、この部分については事業を一時中断して必要な調査を行う、今のままでは造らないと明言をいたしました。これは間違いないですね、大臣。
       〔委員長退席、理事池口修次君着席〕
    国務大臣(石原伸晃君) 衆議院でもそのように御答弁させていただきましたが、おとといも御同僚の富樫委員の御質問でも同趣旨の発言を、現行の計画のままで整備を進めることはないというふうにお話をさせていただいたと覚えております。
    宮本岳志君 大臣は、この五区間百四十三キロの抜本的見直しによって九三四二キロというキロ数に差異が生じることは明白だとも繰り返し言明しております。しかし前回、富樫議員が、五区間百四十三キロといっても三区間百八キロは既に新直轄でやることになっていると、そしたらわずか三十五キロではないかと、こう聞いたのに対して、政府の側は、いやいや百八キロだって見直すんですという答弁でありました。これはいいんです。このことは今日は聞きません。

     

    <現状で既に「ダブルネットワーク」>

    宮本岳志君 そうすると、残る二区間三十五キロ、これをやめなきゃもう何も変わらないということになると思うんですね。
     そこで大臣、さすがに、このだれがいつどう整備するかもまだ決まっていない二区間三十五キロというのは、もうこれはおやめになるということだと私は思うんですが、いかがですか。
    政府参考人(佐藤信秋君) 二区間三十五キロのお話でございますので、事実の関係だけ私の方から申し上げたいと思います。
     第二名神の大津―城陽の二十五キロと、それから八幡―高槻の十キロ、二区間三十五キロでございますが、ここは抜本的見直し区間ということで、昨年の十二月二十五日の国幹会議におきましても御説明申し上げて、先ほどお話しの新直轄に移行しました三区間と合わせまして五区間の百四十三キロの抜本的見直し区間を設定したわけでございます。
     この第二名神のこの二区間の場合には、有料道路のネットワークとして京滋バイパスが昨年完成した、こういうこともございまして、これからの需要見通し等を考える上で全く新たな考えで見直してみようではないかということで、この有料道路ネットワークのここの周辺区間における在り方、これを見直すというところが大前提でありますから、そこで絶対やめるのか、絶対やるのか、これは見直しをした上でこれからの在り方を考える、整備の在り方を考える、こういうことでございますので、これは既に都市計画はもちろん決まっておるわけでございますが、そういう意味で抜本的にまず見直してみようというふうに挙げさせていただいているところでございます。
    宮本岳志君 その国幹会議が、近年、同等機能を持つ複数の道路が完成したということで指摘しているのは、今お話しのあった京滋バイパスということであります。
     今日はその京滋バイパスというものを地図をお持ちをいたしました。(資料提示)この地図を見ていただきたいんですが、この地図で見ますと、この破線、タイガース模様になっている、この破線が第二名神の今抜本的見直しになっている区間なんですね。同じように、この赤い実線で示したものが京滋バイパス、これは昨年八月の十日に供用を開始したと。これは全くほぼ同じ機能を持つ道が二重に、もう既に京滋バイパスができ上がっているわけです。
     それで、この京滋バイパスというのはどういう道かと。そんな小さな道じゃないんです。自動車専用道路、これが京滋バイパスですが、四車線の自動車専用道路が開通をしております。これですね、お分かりですね。(資料提示)
     この京滋バイパスが開通したときの道路公団の資料を私は今日ここにお持ちをいたしました。それで、ここでは道路公団自身が、「名神高速道路との二ルート化の完成により、名神高速道路の渋滞の緩和を図るだけでなく、第二京阪道路と一体となって沿線地域からの高速道路利用の利便性が飛躍的に向上するほか、事故災害時等の補完機能の向上、周辺地域における経済効率の向上など多くの整備効果が期待」されると、得々と公団自身が述べておられます。
     なるほど、一方では第二京阪ですね、先ほどの、京滋バイパスだけでなくて、これだけでなくて第二京阪、ここの青いところは既にもうでき上がっておりますし、この破線は既に今工事が進行中になっていると。
     そこで、確認するんですけれども、この京滋バイパスの開通によって既にこの区間の二ルート化、つまりダブルネットワークというのは完成したと。これは道路公団の説明に間違いないということでよろしいですか。
    政府参考人(佐藤信秋君) そういう意味では先生御指摘のように、京滋バイパスそのものは名神の三キロの改築と一体となりまして、この名神高速道路の瀬田東のジャンクションで分岐して大山崎ジャンクションまで、こういうルートでありますから、そういう意味でこの区間について、その区間についてですね……
    宮本岳志君 これね。
    政府参考人(佐藤信秋君) ええ、について名神が、名神とこの京滋でダブルネットという形になっていると、これは事実でございます。

     

    <通常の6倍もの建設費がかかる計画>

    宮本岳志君 そもそもこの第二名神の計画というのは第四次全国総合開発計画、四全総で位置付けられたものであります。四全総では交通体系の具体的な整備目標というのを定めてあるわけですけれども、交通網の安全性の確保のために大都市相互など国土の中枢部において複数ルート、複数機関による多重系交通網を形成し、施設容量の不足による交通機能の低下や大規模な災害等の発生による交通途絶の防止というふうに挙げられております。
     そうなりますと、ここの区間については京滋バイパスの供用により複数ルートの確保がされていると。少なくとも、四全総に言う施設容量の不足による交通機能の低下、つまり渋滞の緩和ですね、それから大規模災害等の発生による交通途絶の防止、つまり災害時のワンルート確保と、こういう目的は基本的に達成されたと言わざるを得ないと思うんですけれども、いかがでしょうか、道路局長。
    政府参考人(佐藤信秋君) そこで今の京滋バイパスを活用してみたときにダブルネットと、こういう形の下で考えますと、事実の関係といたしましては、実は大山崎ジャンクションと高槻ジャンクションの間、ここの部分は現状弱点として残っておりまして、既に京滋バイパス供用後も毎月の中で渋滞が、例えば京滋バイパス供用後の回数で申し上げますと、四か月の間に四十八回渋滞が発生するということでありますので、随分と頻繁に渋滞そのものは発生していると、こういう状態であるのも事実であります。
     それから、私どもがこれまでの交通量を見直した、こういうことで実は今回の事業評価の中にこれからの見通しを、需要の見通しをかなり厳しめに見ている、こういう面もございまして、そういう意味での抜本的見直しをすべき、こういうふうに考えたわけでございまして、元々はそういう意味ではダブルネットでは足りなくて三重ネットでなければということでそもそも計画がされておるわけでありますし、今申し上げました弱点の存在、それからさらに、見直した交通量の下でどういう効率的なネットワークを考えるべきかというような点についても見直しているということであります。
    宮本岳志君 じゃ、この京滋バイパスの開通のときに大々的に配られたこの公団の説明ですね、渋滞の緩和を図るだけでなくこの高速道路利用の利便性が飛躍的に向上するというのは、これはうそだということですか。
    政府参考人(佐藤信秋君) 先ほど申し上げましたように、ダブルネットというのはダブルネットであると。瀬田東から大山崎ジャンクションはですね。
     それで、今申し上げましたように、大山崎と高槻の間の渋滞という問題は引き続き解消しておりませんし、それから、これからこの関西圏、近畿圏のネットワークとしての在り方として抜本的に見直しながら、本当にどういうネットがいいかということを考え直すということで、今、抜本的見直し区間として第二名神のその区間を取り上げて、大いにみんなで検討しようと、こういうことにしているというわけであります。
    宮本岳志君 もう駄目ですな。九三四二というのは結局全部造るんだろう、幾ら改革とかいったってそんな見直しなんてしないんだろうと指摘したら、いやいや、抜本的見直し区間があるんですと。百八キロは新直轄に入っているじゃないかと言ったら、そっちの中でもまだ見直すところが出るんですと。
     しかし、現実は、二区間三十五キロの議論をやってみたって、そして道路公団自身が既にダブルネットワークができて渋滞の緩和も画期的に進んだんだと言っていても、このわずかな区間が渋滞するからトリプルネットワークが理想的なんだと。そんなことで道路公団の改革なんかできるわけがない。全くまゆつばものだと言わざるを得ないと思うんですね。
     それで、私は、この区間というのは莫大な建設費用が掛かるんですよ。一体これは、じゃ、この第二名神、この区間、総事業費幾らですか。総事業費ですよ。
    政府参考人(佐藤信秋君) 二区間の総事業費と、こういうお尋ねかと思います。
     二区間で三十五キロ、大津―城陽、それから八幡―高槻、合計で三十五キロあるわけでございますが、合計でこれまでに計上、積算されております事業費は約一兆六百億円であります。三十五キロで一兆六百億円。
    宮本岳志君 平均的な高速道路の建設コストはざっと一キロ当たり幾らですか。
    政府参考人(佐藤信秋君) 置かれた状況によりまして随分といろいろ出入りがあると、こういうことではございますが、全くそういうのを抜きにしまして統計的な数字と、こういうことで申し上げますと、例えば過去五年間、平成十年から平成十四年度までに供用した高速自動車国道の平均の建設コストは一キロ当たり約五十億円、こういうことになっております。
    宮本岳志君 これは平均の六倍なんですね。一兆六百億、三十五キロですから三百十四億ですよ。普通は一キロ当たり五十億円でできると今大体平均値が出たけれども、六倍の金を掛けて造る道路なんですよ。このわずかの、ダブルネットはできたといえども、このわずかなところがまだ渋滞するから、決して取りやめると決まったわけではないとあなたがおっしゃった、ここの渋滞を解決するために六倍の金を掛けてこれを造ろうという話をまだそうやってやっておられるわけですよね。私は、こんなものは構造を見直したり規格を見直したぐらいで六分の一になんかなりようがないと。

     

    <大臣は建設中止も選択肢の一つと明言>

    宮本岳志君 私はこの枚方市内の建設予定地を視察してきたんです。この道路が通る予定地というのはどんなものかと。全くの住宅密集地ですよ。マンションもある、府営住宅もある、家がずっと建ち並んでいるところを、その家全部立ち退かせてこの道を通そうというのがこれ元々の計画なんですよ。立ち退きの費用、補償、もう見るからに、膨大な費用が掛かることはもう目で見て一目瞭然なんです、現場を見れば。これだけ高速道路の無駄ということが大議論になってきた。これ以上の無駄はないと私は思います。
     これは局長、幾ら局長に聞いたって、それは見直しは見直しであって、やめるなんていうことをあなたがここで言うと具合が悪いんでしょう。
     大臣ね、大臣、これは幾ら何でも、この計画は、この区間については、抜本的見直しということだけれども、これはもうきっぱり中止すると、僕はそうすべきだと思うんですよ。大臣、いかがですか。
    国務大臣(石原伸晃君) 宮本委員の御見識は御見識として拝聴させていただいておりましたが、政府参考人から御答弁をさせていただきますように、事業の着手区間は抜本的見直しを行う、そんな中で、先ほども御同僚の森本委員の御議論の中で出ておりましたように、九三四二と言われる整備区間の外にも全国で必要な道路がある。また、そういうところは全く高速道路がないような地域も含まれているわけでございます。
     基本的な外部評価の一つの要素として、ダブルネットワークになっているところは外部評価が低くなると、そういう特性がございますんで、ここはトリプルネットワークにできるとなりますし、しかも一兆円という巨額のお金が掛かりますので、抜本的見直しの中ではそういうような点も評価の中心になってくるものと承知をしております。
    宮本岳志君 大臣ね、この二区間三十五キロさえ中止しないということになれば、残りの三区間百八キロというのは、もちろん新直轄に入っているけれども、見直しはするんだと言うけれども、まあ新直轄で基本的には造っていくということになっております。つまり、そういうふうに考えてみたら、結局九三四二キロというキロ数に差異が生まれることは明瞭だと繰り返し大臣がおっしゃっているその差異というのは、生まれてきようがないわけですね。
     私は、少なくともこの区間については、先ほど大臣、抜本的見直しというのはそういう意味でやっているとおっしゃったわけですけれども、つまりは、これを見直した上で、要するに抜本的見直しを行った結果、必要なしという判断に至った場合、その場合には中止もあり得ると。今の時点でもう中止なんだと、こうはならないにしても、中止というのは選択肢の中にきちっと入っていると。この点については、大臣、よろしいでしょうか。
    国務大臣(石原伸晃君) 抜本的見直しするということは、一時中断してもう一回洗い直すということでございますから、造る、造らない、すべての選択肢が入っているものと認識をしております。
    宮本岳志君 済みません。造らないという選択肢は入っているんですね。
    国務大臣(石原伸晃君) 造らない、造るという選択肢は入っていると思います。
    宮本岳志君 今日、私、委員の皆さんにもこの二区間三十五キロというのがいかに過剰投資となるか、そしていかに莫大な費用が掛かるかということもお示しをいたしました。
     私は、こういうところを本当に見直さなければ、経営形態を変えるだけで決してこの公団の問題というのは解決しないというふうに思っています。この二区間三十五キロについては一刻も早く中止することを私求めまして、私の質問を終わりたいと思います。

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